大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では、1話目から「三嶋明神」というキーワードがたびたび出てきます。頼朝と政子が三嶋明神でデートをするシーンも描かれています。1180年の頼朝挙兵~山木討ちは、三島社の例祭の日8月17日に行われたとされています。伊豆に流されてから頼朝はこの三嶋大社の他、箱根神社、伊豆山神社に深く崇敬し、源氏復興を祈ったとされています。
三嶋大社
境内の池に浮かぶ『厳島神社』。本社は言わずと知れた広島の厳島神社で、厳島の名の付く神社は全国で500以上あるそうですが、この神社は北条政子が勧請(分祀)したとされています。
『神馬舎』。三嶋大社の神馬は、毎朝神様を乗せて箱根山に登る。という言い伝えがあります。ちなみに、箱根の駒ケ岳山頂にある箱根神社元宮には、神様が乗った馬が降りたとされる『馬降石』『馬乗石』があります。三嶋大社のこの馬の言い伝えと関係があるのでしょうか。
『源頼朝・北条政子の腰掛石』。神馬舎のすぐ脇にあります。大河ドラマでも頼朝と政子がこの神社でデートをするシーンが描かれていました。
『たたり石』。何やら恐ろしい名前ですが、そもそも「たたり」とは、糸がもつれるのを防ぐ3本の棒を立てた織物の道具です。それが転じて、人流を整理するために交差点に置かれた石を『たたり石』と呼びました。交通整理の役割の石ですから、それをどかすと事故が起きます。そこから「祟り」と結びついてしまったようです。この場所は、東海道と下田街道の交わる場所でした。
『宝物館』。北条政子が奉納したと伝わる国宝『梅蒔絵手箱』(複製品)や、頼朝や義時、時政の貴重な文書が残されています。開館:9:00~16:00 不定休 入館料:一般¥500 大学生・高校生¥400 中学生・小学生¥300