頼朝と政子が逢瀬を重ねた場所として有名な伊豆山神社です。大河ドラマでは、政子、りく、実衣が戦を避けて避難した場所として描かれています。また、八重姫と頼朝の息子千鶴丸は、伊東祐親によってこの伊豆山権現に出家させたと八重姫に説明していましたが、八重姫がこの神社に訪れた際は、千鶴丸の墓と対面することになりました。第17話では木曽義仲の嫡男、市川染五郎さん演じる木曽義高を討とうとする頼朝から逃がすために伊豆山権現に脱出(得意の女装で笑)させようとするも討たれてしまうシーンが描かれていました。
伊豆山神社
この神社の名物の一つ『参道の階段』です。参道のほとんどが階段です。海辺(伊豆山浜)から、なんと837段あります。往復すれば、筋肉痛必至です。
800段以上の階段を海の方に下りていくと、史跡『走湯温泉跡』があります。約1300年前に発見された源泉で、珍しい横穴式です。かがめば中に進むこと合ができます。
中に入ると、強烈な蒸気の向こうにお湯がぼっこんぼっこん湧いていて、迫力があります。
源泉のすぐ上に、走湯神社があります。
さて、また837段登って、本殿に戻りましょう(汗)。途中の道には、温泉を引くパイプが何本も重なる面白い光景があります。
手水屋は珍しい紅白の龍です。『伊豆山の地下に赤白二龍交和して臥す。その尾を箱根の芦ノ湖に付け、その頭は伊豆山の地底にあり、温泉の湧く所はこの龍の両眼二耳鼻穴口中なり。』頼朝が伊豆山権現と箱根権現を崇敬したことと何か関係があるのでしょうか。
『頼朝・政子腰かけ石』。三島大社にも同じような石がありました。あちらはチェアータイプ、こちらはベンチタイプですね。
現代の縁結びの神様らしく、スマホスタンドが用意されている『映えスポット』があります。
本殿の両脇にある梛(なぎ)の木。梛の葉は、笹の葉のように縦方向にしか葉脈がなく、縦に裂こうとしてもなかなかちぎれないため、縁結びのご利益があるといわれています。
境内には『伊豆山郷土資料館』があります。9:00~16:00 水曜日定休(祝日の場合はその翌日)大人¥180 中高生¥120 小学生以下無料。
郷土資料館の脇にきに白い鳥居があり、その先に山道が続いています。途中の白山神社、結明神社を経て、その先に本宮があります。徒歩で1時間弱と記されています。837段の階段の往復の後、さらに体力がある方はどうぞ。