EVENT REPORT
人間国宝と伝統工藝に触れ、食し、語らう四季めぐり
~夏は夜~
一夜限りのプライベート美術館
東京・南麻布にひっそりと佇む「料亭 有栖川清水」にて、食とアートをご堪能いただく特別なプログラムをご用意いたしました。貸し切りの料亭内各所には、美術史家でMOA美術館館長の内田篤呉氏の監修のもと、人間国宝や若手伝統工藝作家の作品を展示。陶芸、漆芸から染織まで、さまざまな作品を間近でご鑑賞いただきました。
人間国宝のトークショー
重要無形文化財保持者(人間国宝)の室瀬和美氏と十四代今泉今右衛門氏を迎え、内田氏をファシリテーターに「工藝の伝統と革新」をテーマとしたトークショーを開催。G7広島サミット招待国の首脳配偶者らによる伝統工藝体験や日本伝統工芸展など、多岐にわたるお話を伺いました。奇しくも当日は、令和5年の重要無形文化財保持者の認定が公表された日で、室瀬氏がそのことに言及すると会場には小さなどよめきが広がりました。
室瀬和美氏・十四代今泉今右衛門氏・内田篤呉氏を交えた夕食会
室瀬氏、今泉氏、内田氏が同席した夕食会では、MOA美術館より特別にお貸し出しいただいた今泉氏制作の『色絵雪花墨色墨はじき四季花文ぐい呑』で乾杯。料理長 船彰宏による厳選食材を使用した懐石料理をお召しあがりいただきながら、尽きることのないご歓談をお楽しみいただきました。また、ご参加者へのおみやげとして、室瀬氏が制作した漆椀「ちょもらんま」をお持ち帰りいただきました。
展示作品
本イベントの開催にあたり、日本工芸会に所属する全国の工藝作家にご協力いただき、人間国宝11名より18点、伝統工藝作家14名より92点、合計110点の作品を展示いたしました。一部作品を除き購入も可能とし、工藝作家の支援にも繋がりました。
本イベントは、伝統芸能や伝統工芸を次世代に継承する支援を担う、
西武グループと読売新聞社との共同プロジェクト「Action!伝統文化」の一環です。