川人 綾 作
神経科学者の父をもち、日本の伝統的な染織と現代の神経科学から影響を受けた作品を制作。
清水寺にある音羽の瀧をモチーフにした絵画には、音羽の瀧をイメージした白いストライプと、瀧に飛来するという伝承がある青龍の鱗をイメージした金色が施されている。
一見デジタルに思われる作品だが、近くで見ると手作業とわかるズレに着目し、あえてそのままに表現として取り込んでいる。
見る度に変化する印象によって、人知を超えた領域の存在を鑑賞者と共感することを試みている。
館内を彩るアート作品
美術館のような空間で過ごす優雅な時間
京都に縁のある作家・アーティストによって作られた約280点もの作品から、あなただけのお気に入りを見つけてみてください。
アート展示場所
ロビー
辻村 唯 作
陶芸家である辻村 史郎氏を父にもつ。
穴窯で厳しく火と向き合い、想像をはるかに超える手間をかけて自然釉の壺をつくり続けている。
穴窯でこれほどの迫力のある大壺を制作できる、日本で数少ない作家のひとり。
ニューヨークのメトロポリタン美術館にも史郎氏の大壺が収蔵されている。
屋外大階段
樂 雅臣 作
京都の茶碗師樂家15代目当主の次男として生まれ、樂家の精神のもと、独自の感性で抽象的な彫刻作品を発表し続ける作家。
ホテルの数か所に飾られている「輪廻」シリーズは、自然界の生と死、生命と大地といった共存共栄がテーマ。
屋外に展示されている「輪廻 青龍」は、縦に長いフォルムで、着物を織るときに使う道具のシャトル、時計の針、日時計のようなイメージから制作され、人と人の縁をつなぎ、安らぎの時への道しるべとなることの思いが込められている。
ゲストラウンジ
岸野 承、岸野 寛 作
芸術家一家に育った兄弟の合作「遠山飛鳥」。
陶芸家である弟寛氏が陶板を焼く際に自然に現れた破れを、彫刻家である兄承氏がその景色を山に見立て木彫で渡り鳥を彫り、合作が生まれた。
陶芸の世界を超え、物語まで漂う哀愁ある作品。
廊下
吉岡 更紗 作
「染司よしおか」の6代目当主。
平安時代より伝わる鮮やかな伝統色を植物染で再現し、古来の染織技法の究明、自社の伝統行事や国宝の修復も手掛けている。
ホテルのイメージを4種類の日本古来の色で表現し、「古代紫」で京都を、「縹色(はなだいろ)」で流れる水を、「青緑」で四方に連なる山を、「黄丹」で学舎を表わし、京都の情景と重ね合わせている。
この作品では麻の素材に藍のグラデーションを施している。
大島 奈王 作
制作期間のみ北欧デンマークのボーンホルム島で過ごし、衣食住を大自然の営みに合わせながら制作をする。
作品と小学校の関わりを意識した中で、ホテルに訪れるそれぞれが幼き頃に抱いた思いを馳せるようなイメージで制作。
それぞれの作品に合わせ制作した鉄の台座との組み合わせのシュールさと相まって、懐かしさや心くすぐる作品をホテル内廊下に20点展示。
辻村 塊 作
辻村 史郎氏を父に、辻村 唯氏を兄にもち、彼自身も父や兄からの影響を受けながらも、ぶれることなく日本で人気を博する作家である。
塊(かい)という名のごとく、穴窯で焼かれたこの大胆な作品は、様々な自分への当たり前であった豊かな環境を打ち砕くかのように時に鋭利である。
父、兄同様、日本各地の名だたる料理屋、旅館では彼の器を見ないことはありません。
レストラン
吉岡 更紗 作
日本の色4色を中心に、28色の植物染のグラデーションが本の背表紙の景色となり、美しく並ぶ。
また、色の原材料である茜や刈安、コチニールカイガラムシ、藍も展示している。
館内には吉岡 更紗氏の父であり、「染司よしおか」5代目当主の吉岡 幸雄氏の作品も展示されている。
客室
盆・茶たく:佃 眞吾 作 急須・お湯呑み:内田 智裕 作
京都で工房をかまえ、日本を代表する木工作家である佃氏によってつくられた、日本の栗の木の入隅盆。
白磁の世界を極めるために作陶を続ける内田氏の美しい茶器。
各客室に置かれる、飾られながらも実際に使える作品となっている。
Norman F. Carver, Jr 作
進駐軍として日本に滞在中に、日本の建築の美しさに魅了されたノーマン氏。
1953年から2年間、留学生として来日した際に撮った、日本各地の建物の写真を各客室に飾っている。
彼が撮影した建築は伊勢神宮などの寺社仏閣をはじめ、桂離宮、京都御所、正倉院など日本各地に及ぶ。
辻村 史郎 作
世界的に有名な陶芸家。
陶芸にとどまらず、抽象画、書、水墨など多彩な才能を今も世に発表し続けている。
今回、ホテルのためだけに描き下ろされた墨で描かれた小作品は、各客室に飾られている。





