五感で感じる絶景旅~日本の魅力を訪ねて~

秋にしか見られない紅葉や絶景スポットを満喫!日帰りもできるスポットもご紹介

▲十和田プリンスホテル公式Webサイトより「十和田神社」

「語り継がれる歴史」 ― 十和田神社、龍神信仰と修験道の聖地を訪ねて

青森県の十和田湖畔にあり、1,000年を超える歴史を持つ十和田神社。

龍神信仰や修験道の聖地にふさわしい神秘的な空気が、境内に漂っています。

この記事では、十和田神社の歴史に始まり、その歴史上で果たしてきた役割、パワースポットや御朱印といった魅力をひもとき、十和田神社とあわせて訪ねたい近隣の観光スポットもご紹介します。

青森県

こんな方におすすめ!

  • 十和田神社
  • 観光スポット

更新日:2025/09/03

今回の旅の目的地

十和田神社の歴史

  1. 1 十和田神社は1,000年以上の歴史が存在する

    • 十和田神社

      ▲photoACより「十和田神社」

    十和田神社の起源は、807年。

    平安時代初期、当時、桓武天皇の命令によって、征夷大将軍・坂上田村麻呂が東北地方へ遠征していました。
    その目的は、東北に住む蝦夷を鎮圧すること。
    しかし、坂上田村麻呂は、荒れ狂う十和田湖を渡れずに立ち往生してしまったといいます。

    困り果てた坂上田村麻呂が祠を経て戦勝祈願を行ったところ、湖は鎮まり、無事に湖を渡ることができました。
    その後、この土地に建立された神社が十和田神社で、現在も多くの崇拝を集めています。

  2. 2 かつては2大霊場として信仰を集めていた

    • 十和田神社

      ▲photoACより「十和田神社」

    平安時代から江戸時代にかけて、十和田神社は青龍権現あるいは熊野権現と呼ばれ、東北地方屈指の霊場として知られていました。

    特に修験道の聖地として栄え、熊野三山と並ぶ重要な修行の場とされていました。
    修験者たちは、十和田湖の厳しい自然環境の中で身を清め、龍神信仰に基づく祈りを捧げました。

    境内には今でも修行に使われた溶岩洞窟の痕跡が残り、当時の霊場としての面影を偲ぶことができます。

    明治の神仏分離令により現在の形となりましたが、その神秘的な雰囲気は変わることなく受け継がれています。

  3. 3 十和田神社の2つの縁起

    • 紅葉したコキア

      ▲十和田プリンスホテル公式Webサイトより「十和田神社」

    十和田神社の縁起には、大きく分けて2つの説があります。

    1つ目は前述の坂上田村麻呂創建説です。大同2年(807年)、田村麻呂が東征の途中で十和田湖が荒れて渡れなかった際、祠を建てて祈願したところ無事に渡ることができ、その感謝の気持ちから神社を創建したという説です。

    2つ目は、南祖坊(なんそのぼう)に関わる龍神伝説です。
    平安時代、熊野で修行を積んだ南祖坊という修験僧が、夢のお告げに従って十和田湖にやってきました。当時、湖には八郎太郎という大蛇が住んでおり、人々を苦しめていました。
    南祖坊は7日7夜にわたって八郎太郎と激闘を繰り広げ、ついに退治することに成功。

    その後、南祖坊は九頭の龍に変化して十和田湖の守り神となり、青龍大権現として祀られるようになったという壮大な物語です。

十和田神社の魅力5選

  1. 1 縁結び・所願成就のパワースポット

    • 十和田プリンスホテル公式Webサイトより「龍神信仰が息づく十和田湖」

      ▲十和田プリンスホテル公式Webサイトより「龍神信仰が息づく十和田湖」

    十和田神社は、龍神信仰に基づく強力なパワースポットとして知られています。

    現在の主祭神は日本武尊(やまとたけるのみこと)ですが、奥の院には青龍大権現として南祖坊が祀られており、縁結び、所願成就、開運のご利益があるとされています。

    特に龍神信仰では、水の神様として生命力や浄化の力が重視されます。
    十和田湖の清らかな水と、1,000年以上にわたる人々の信仰の力が組み合わさり、訪れる人に特別なエネルギーを与えてくれるのです。

    参拝者からは「心が洗われるような清々しい気持ちになった」「人生の転機に良い方向へ導かれた」という声が多く寄せられています。

  2. 2 杉並木に囲まれた神秘的な雰囲気

    • photoACより「緑のなかの鳥居」

      ▲photoACより「緑のなかの鳥居」

    十和田神社の参道は、樹齢数百年の杉並木に囲まれており、一歩足を踏み入れると別世界のような神秘的な雰囲気に包まれます。

    十和田湖畔という特別な立地も相まって、まるで古の時代にタイムスリップしたような感覚を味わえます。
    境内へと続く「開運の小径」は、乙女の像に至る道程の途中から分岐しており、木漏れ日が差し込む美しい散策路となっています。

    四季を通じてそれぞれ異なる表情を見せ、春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉、冬の雪化粧と、いつ訪れても心に残る風景に出会えます。

  3. 3 青龍の御朱印と木製御朱印帳

    • photoACより「御朱印(イメージ)」

      ▲photoACより「御朱印(イメージ)」

    十和田神社では、青龍大権現にちなんだ特別な御朱印をいただくことができます。現在頒布されている御朱印は「青龍」の1種類のみで、料金は500円です。
    達筆な字で書かれた御朱印は、龍神信仰の力強さを感じさせる美しい仕上がりとなっています。

    授与時間は9:00~16:30となっていますが、冬期間は積雪の影響で社務所が開かない場合もあるため、事前に確認することをおすすめします。

    また、十和田市内の観光案内所や交流センター「ぷらっと」でも書置きの御朱印をいただくことが可能です。
    特別な木製の御朱印帳も用意されており、十和田神社でしか手に入らない貴重な記念品として人気を集めています。

  4. 4 南祖坊入水の場で占い

    • 十和田プリンスホテル公式Webサイトより「おより紙」

      ▲十和田プリンスホテル公式Webサイトより「おより紙」

    十和田神社の近く、御倉半島との間にある中湖湖畔には、南祖坊が入定(入水)したとされる「占場(うらないば)」があります。
    この場所では、古来より独特な占いが行われており、現在でも体験することができます。

    占いの方法は、宮司が神前に供えて祈念を込めた紙を十和田湖に投げ入れ、その動きを観察するというものです。
    願いが叶うときは紙が沈み、叶わないときには重いものでも浮いたまま波にさらわれていくと言われています。
    この神秘的な占いは、龍神信仰に基づく十和田神社ならではの体験として、多くの参拝者に愛され続けています。

    占場からは御倉半島を見渡すことができ、南祖坊が龍神となって守り続ける十和田湖の雄大な景色を堪能できます。

  5. 5 開運の小道と溶岩洞窟の修行跡

    • PIXTAより「開運の小道」

      ▲PIXTAより「開運の小道」

    十和田神社の境内裏手には、修験道の聖地であった名残を示す溶岩洞窟があります。

    6つの窟があり、それぞれ「風ノ神」などの名前が付けられています。これらの洞窟は、かつて修験者たちが厳しい修行を行った場所として知られており、今でもスピリチュアルなパワーを感じることができます。

    また、境内には湧き水の「龍神乃水」があり、清らかな水を汲むことができます。
    この水は龍神の恵みとして大切にされており、参拝者の身を清める役割を果たしています。

    境内の静謐な空気の中で、1,000年以上にわたって受け継がれてきた信仰の力を肌で感じながら、心身ともにリフレッシュできる貴重な体験が待っています。

    十和田神社

    住所
    〒034-0301 青森県十和田市大字奥瀬字十和田湖畔休屋486
    営業時間
    9:00A.M.~5:00P.M.
    ※秋・冬期は9:00A.M.~4:00P.M.
    定休日:冬季は要問い合わせ
    入場料
    無料
  6. H 十和田神社を参拝するなら十和田プリンスホテル

    • 十和田プリンスホテル公式Webサイトより「湖畔のホテル」

      ▲十和田プリンスホテル公式Webサイトより「湖畔のホテル」

    • 十和田プリンスホテル公式Webサイトより「レイクサイドの客室」

      ▲十和田プリンスホテル公式Webサイトより「レイクサイドの客室」

    • 十和田プリンスホテル公式Webサイトより「温泉露天風呂」

      ▲十和田プリンスホテル公式Webサイトより「温泉露天風呂」

    • 十和田プリンスホテル公式Webサイトより「温泉露天風呂」

      ▲十和田プリンスホテル公式Webサイトより「フレンチコース」

    十和田神社への参拝を計画するなら、十和田湖西湖畔に位置する十和田プリンスホテルでの宿泊がおすすめです。
    このホテルは、十和田湖を代表するリゾート施設として、湖の幻想風景を眺めながら非日常の宿泊体験を提供しています。

    総客室数66室の落ち着いた規模のホテルは、十和田湖フレンチとフレンドリーなおもてなしで知られています。
    地元の新鮮な食材を活かしたフレンチコースは、十和田湖の美しい景色とともに味わう贅沢な時間を演出します。
    また、露天風呂付きの温泉では、十和田湖の自然に囲まれながらゆったりと疲れを癒やすことができます。

    ホテルから十和田神社までは車で平常時約10分、徒歩でも約20分程度の距離にあり、早朝の清々しい空気の中での参拝も可能です。
    朝の静寂な境内で体験する神聖な雰囲気は、宿泊者ならではの特別な思い出となるでしょう。

    十和田プリンスホテル

    住所
    〒018-5511 秋田県鹿角郡小坂町十和田湖西湖畔

十和田神社を訪れるなら|周辺の観光スポットと
おすすめホテルを紹介

  1. 1 十和田市現代美術館

    • 十和田市現代美術館

      ▲十和田市現代美術館公式Webサイトより「『無題』マイケル・リン」

    十和田神社から車で平常時約45分の距離にある十和田市現代美術館は、アートのまち・十和田を代表する文化施設です。

    国内外で活躍するアーティストによる建築や空間と一体となった恒久設置のコミッションワーク(依頼制作によるアート作品)を展示しています。

    特に注目は、草間彌生の巨大なカボチャのオブジェや、ロン・ミュエクの超リアルな人体彫刻など、世界的に有名な作品の数々です。
    これらの作品は、ここ十和田でしか見ることのできない貴重なものばかりです。

    営業時間は9:00~17:00(最終入館16:30)で、月曜日が休館日となっています(月曜日が祝日の場合は翌日)。
    料金や詳細な展示情報については、事前に公式サイトで確認することをおすすめします。

    十和田市現代美術館

    住所
    〒034-0082 青森県十和田市西二番町10-9
    営業時間
    【美術館】
    9:00A.M.~5:00P.M.(最終入館4:30P.M.)

    【cube cafe&shop】
    9:00A.M.~5:00P.M.(ラストオーダー:4:30P.M.)

    定休日:月(月が祝日の場合はその翌日)、年末年始
    ※イベントや工事、メンテナンスなどでの臨時休館もあります。お出かけ前に開館状況をご確認ください。
    料金
    おとな:¥1,800(企画展転換期:¥1,000)
    ※十和田市民の方は上記金額より200円割引で入館いただけます。
    ※毎月10日、十和田市民の方は常設展を無料で観覧できます。10日が休館日の場合は、前日が市民無料デーとなります。
    ※十和田市民の方を対象とした各種割引をご利用の際は、マイナンバーカード、免許証や保険証などの住所が確認できるものを受付(チケットカウンター)にご提示ください。
    ※高校生以下無料
    ※療育手帳、身体障がい者手帳、精神障がい者保健福祉手帳をお持ちの方、その付き添いの方1名様までは無料でお入りいただけます。受付(チケットカウンター)で、上記いずれかの手帳、もしくは障がい者手帳アプリ「ミライロID」をご提示ください。
  2. 2 奥入瀬渓流

    • 十和田プリンスホテル公式Webサイトより「奥入瀬渓流」

      ▲十和田プリンスホテル公式Webサイトより「奥入瀬渓流」

    十和田神社から子ノ口方面へ向かうと、国の特別名勝・天然記念物に指定されている奥入瀬渓流に到着します。

    十和田湖畔の子ノ口から焼山までの約14km続く渓流は、ミシュラン・グリーンガイドで二つ星に選ばれた東北随一の観光名所です。

    渓流沿いには遊歩道が整備されており、銚子大滝、阿修羅の流れ、雲井の滝など、数多くの見どころがあります。新緑の季節や紅葉の時期は特に美しく、多くの観光客で賑わいます。

    散策の際は、滑りにくい靴と動きやすい服装での参加をおすすめします。

    また、天候により遊歩道の状況が変わる場合があるため、事前に観光協会で最新情報を確認してください。

    奥入瀬渓流

    住所
    〒034-0301 青森県十和田市大字奥瀬
    営業時間
    24時間
    ※夜間などの散策は推奨しません。
    入場料
    無料
  3. 3 十和田湖遊覧船

    • 十和田プリンスホテル公式Webサイトより「十和田湖遊覧船」

      ▲十和田プリンスホテル公式Webサイトより「十和田湖遊覧船」

    十和田湖の美しさを水上から満喫するなら、十和田湖遊覧船がおすすめです。
    休屋発着の「おぐら・中山半島めぐり航路」では、恵比須大黒島や甲島、鎧島など十和田湖の見どころを約50分かけて巡ります。

    料金は大人1,650円、小人880円で、運航期間は4月下旬から11月中旬までとなっています。
    1日6便の運航で、始発は9:30から30分おきに出航します(季節により変動あり)。

    船上からは、十和田神社や乙女の像を含む湖畔の風景を一望でき、南祖坊が龍神となって守る十和田湖の雄大な自然を体感できます。

    冬期間は運休となるため、訪問前に運航状況の確認が必要です。

    十和田湖遊覧船

    住所
    〒018-5501 青森県十和田市大字奥瀬字十和田湖畔休屋486 十和田湖観光交流センター"ぷらっと"内
    営業時間
    【Aコース:休屋⇔子ノ口】
    休屋発1便:9:30A.M.~
    子ノ口発最終:4:00P.M.
    ※4月25日~11月5日の期間の時刻表です。期間中運航されない便もあるため、お出かけ前に公式Webサイトをご確認ください。

    【Bコース:休屋⇔休屋】
    休屋初発:8:45A.M.~
    休屋発最終:4:00P.M.
    ※4月25日~11月17日の期間の時刻表です。期間中運航されない便もあるため、お出かけ前に公式Webサイトをご確認ください。

    濃霧や強風などの荒天時は、安全のため運航を中止することがあります。
    入場料
    【一般】
    おとな:¥1,650
    こども:¥880

    【グリーン室】
    おとな:¥550
    こども:¥330

    ※療育手帳、身体障がい者手帳、精神障がい者保健福祉手帳をお持ちの方、その介護者または通訳の方1名様までは¥880でご乗船いただけます。グリーン室料金は¥330となります。受付(チケットカウンター)で、上記いずれかの手帳、もしくは障がい者手帳アプリ「ミライロID」をご提示ください。ただし、介護者の方の割引は、遊覧船運営会社が介護能力を認めた方に限ります。

まとめ

十和田神社と周辺エリアを満喫するなら十和田プリンスホテル

本記事は十和田神社の歴史と魅力を紹介しました。十和田神社と周辺は見どころが満載です。
十和田周辺を訪れる際は、ぜひ十和田プリンスホテルをご利用ください。

十和田神社は、1,000年以上の歴史を持つ龍神信仰の聖地として、現代でも多くの人々に愛され続けています。
青龍大権現の伝説に彩られた神秘的な境内、特別な御朱印、占場での古来の占い体験など、ここでしか味わえない魅力が満載です。

周辺には十和田市現代美術館でのアート鑑賞、奥入瀬渓流でのトレッキング、十和田湖遊覧船での水上観光など、多彩な楽しみ方が用意されています。
これらすべてを効率よく回るためには、十和田湖西湖畔の十和田プリンスホテルを拠点とした宿泊プランがおすすめです。

朝の清々しい空気の中での神社参拝から始まり、日中は周辺観光を満喫し、夜は湖畔のホテルでゆったりと過ごす。
このような充実した十和田湖観光を通じて、青森の深い歴史と豊かな自然に触れ、心に残る特別な旅の思い出を作ってみてはいかがでしょうか。

  • 十和田神社の歴史
  • 十和田神社の魅力5選
  • 周辺の観光スポットとおすすめホテル
  • ※写真はイメージです。実際の内容と異なる場合がございます。
  • ※掲載内容は変更になる場合がございます。

絶景はプリンスにある。

絶景はプリンスにある。
五感で感じる絶景体験。

大自然のパノラマに息をのむ客室。
ありえないほど近い星空に癒やされる温泉。

幻想的な夜景に酔いしれるディナー。

ここでしか味わえない「絶景体験」の数々が、
あなたの旅を特別なものに。
さあ、感動の一番近くへ。
一生忘れられない景色と出会おう。