夏の山は絶対に行くべき｜絶景が味わえるおすすめの山19選

100m高くなるごとに、気温は約0.6℃下がると言われています。

そのため標高の高い山では、真夏でも気温が10〜20℃程度と涼しく、なかには日中でも10℃前後まで気温が下がる場所もあります。

市街地の猛暑を避け、爽やかな風を感じながらの山歩きや、少しハードなハイキングやトレッキングを満喫できるのが自然の魅力。水分補給をしっかり行いつつ、日差しや虫対策に薄手のパーカーなどを用意すれば、快適にアウトドアを楽しめます。

紅葉やスキーといった秋・冬のアクティビティが注目されがちですが、夏の山にもこの季節にしか味わえないアクティビティがたくさんあります。

山歩きやトレッキングのほか、木々の間に張ったワイヤーを滑車で滑るジップライン、ゴンドラやロープウェーでの空中散歩、鳥の目線になれる熱気球、夜には星空観察も。

初心者には、ガイド付きツアーもおすすめです。

標高に応じて、山の景色は変わります。標高1,700m以上の亜高山帯や、2,500m以上の高山帯では、強い日差しや風、薄い酸素に耐えながら育つ高山植物が見られるようになります。

山の緯度や経度にもよりますが、こうした高山植物の見頃は6月から8月頃。
市街地はもちろん、標高の低い山では見かける機会のない高山植物観賞も、夏の山の醍醐味です。

高山植物が咲く一帯まで登る時は、山登りの装備も念入りに。初心者はガイドを付けて向かうと安心です。

夏の山でアクティブに過ごした後は、地元の味覚と温泉などで疲れた体をゆるめましょう。

全国には、土地ごとに郷土料理があり、観光気分を盛り上げてくれます。

温泉が湧き出るエリアでは、たくさん歩いて疲れた足はもちろん、日頃の疲れも一緒に洗い流せることでしょう。

「どこの山へ行こうか」と迷った時は、食事や温泉から調べてみるのもひとつの方法です。

夏の山の楽しみは、日中だけではありません。

明かりの少ない山の上は、満天の星空を楽しむのにぴったりの場所です。
星空観察ポイントまでロープウェーで登り、ガイドの解説を聞きながらの星空観察は、星空と夜景、ふたつの絶景を満喫する絶好の機会だと言えるでしょう。

降るような星空の下で、1日を締めくくるのもロマンチックです。

標高2,145mの「苗場山」は、新潟と長野の県境に位置する日本百名山のひとつです。

山頂一帯には約4km²に広がる高層湿原があり、初夏から盛夏にかけてチングルマやワタスゲ、ヒメシャクナゲ、ムラサキヤシオなど200種類ほどの高山植物が咲き誇ります。
花々が織りなす光景は、“雲上の楽園”という別名や、花の百名山に数えられるほどの美しさです。

新潟県側の祓川コース、長野県側の小赤沢コースなどから、夏の登山を楽しめます。

苗場山の大自然を存分に楽しむなら、選択肢のひとつに入るのが「苗場プリンスホテル」です。

標高900mにあり、客室や館内から雄大な山々をのぞむ絶景のロケーションが魅力。
木の温もりを感じるモダンな内装に包まれながら、源泉かけ流しの「苗場の湯」で登山の疲れをゆっくり癒やせます。

ブッフェレストランや、夏期限定のレストランもご用意しております。

都心から京王線・JR中央線で約1時間の、アクセスがよい「高尾山」。

599mという標高と、登山口からケーブルカーやリフトで山の中腹までスムーズに移動できる点が、初心者や家族連れでの登山にも安心です。

山中にある展望台からは東京の街並みや富士山も見わたすことができます。
薬王院や茶屋といったスポットも、登山途中の休憩スポットにぴったりです。

標高1,356mの駒ヶ岳山頂「芦ノソラ」へは、箱根園から「箱根 駒ヶ岳ロープウェー」で向かうことができます。
約7分の空中散歩で辿り着く展望デッキからは、360度のパノラマが広がり、芦ノ湖や箱根外輪山に加えて、富士山や東京スカイツリー、さらには横浜ランドマークタワーまでのぞむことができます。

東京からのアクセスも便利で、箱根駒ヶ岳以外にも寺社仏閣などのスポットがもりだくさんの箱根は、夏の観光にぴったりです。

箱根駒ヶ岳を中心に、箱根での観光を満喫するなら、拠点の候補に挙げられるのが「箱根湯の花プリンスホテル」です。

標高935mの高台からは、雄大な相模湾や三浦半島、そして都心部の夜景の絶景が広がります。
観光の疲れを癒やす露天風呂は、箱根でも珍しい乳白色のにごり湯「湯ノ花沢温泉」。

日本庭園に面した開放感のあるお食事処でいただく季節の日本料理も、エネルギーをチャージしてくれます。

「赤城山」は、標高1,828mの主峰・黒檜山のほか、駒ヶ岳、地蔵岳などの山々の総称です。

日本百名山にも選ばれている赤城山は、山頂まで車で登ることもでき、登山コースもわかりやすく整備されています。
初心者も安心して登山にチャレンジできる山のひとつと言えるでしょう。
赤城山にある大沼では、貸しボートも。

山と湖、ふたつのアクティビティを楽しめる山です。

「浅間山」は、長野県と群馬県とにまたがる標高2,568mの山です。

浅間山にはいくつかの登山コースがありますが、初心者向けは、比較的ゆるやかな浅間山荘口から登るコース。コースを選ぶ際は、自分の登山レベルや体力とよく相談をするようにしましょう。

活火山である浅間山は、警戒レベルに応じて入山が規制されます。
お出かけ前には、最新の情報をチェックしておくことをおすすめします。

浅間山の南麓には、標高950～1,200mの軽井沢高原が広がっています。

ここにある軽井沢町は、明治時代から避暑地として人気を集めているエリア。
夏でも平均気温は30℃を超えることがなく、過ごしやすい気候のなかで散策を楽しめます。

そんな軽井沢には宿泊施設もたくさんありますが、そのなかのひとつである「ザ・プリンス 軽井沢」は、雄大な浅間山を一望できるロケーションと温泉を楽しめるホテル。

館内レストランで提供されるフレンチや、しっとりと寛げるバーも魅力です。

標高877mの「筑波山」は、ケーブルカーやロープウェーで山頂まで行けるため、登山の初心者や家族連れに人気の山です。

女体山と男体山のふたつの山からなる筑波山からは、1都6県にわたる広大な関東平野が広がり、さらに東京スカイツリーまでのぞむことができます。

景色と並ぶ特徴は、ユニークな形の奇岩群。ガマガエルに似たガマ石など、変わった岩に出会えるのも筑波山登山の楽しみです。

標高1,915mの「那須岳」は、初心者から登山家まで、多くの人が訪れる山です。

ロープウェーを使えば9合目まで一気に登れてしまうため、体力に自信がない人も、親子連れも安心してチャレンジできます。

そんな那須岳の山中には、長い歴史を持つ源泉かけ流しの温泉も。
登山と温泉、夏の山の魅力が凝縮された山だと言えます。

箱根外輪山の最高峰である標高1,212mの「金時山」は、昔話に登場する金太郎伝説の舞台。

登山コースには、伝説にまつわるスポットがいくつもあり、登山の楽しみをふくらませてくれます。
山頂からは、富士山の壮麗な姿を眺めることもできます。

初心者も無理なく挑戦できるコースも整備されているため、絶景をめざしてチャレンジしてみましょう。

森の緑、湖の青、そして風にのって聞こえる鳥の声。
ユネスコエコパークにも認定された「志賀高原」には、こうした贅沢な光景が広がっています。

そんな志賀高原の南東にある横手山には、「横手山頂ヒュッテ」とよばれるパン屋さんがあり、その焼きたてパンは、たくさんの人の心をつかんでいます。

横手山の登山にはリフトやバスも使えるため、“雲の上のパン屋”をめざして登山に挑戦してみましょう。

ロープウェイとミニケーブルカーを乗り継げば、531mの山頂へたどり着ける「藻岩山」。

登山コースは5つあり、いずれも本格的な装備なしで登れる道です。
山頂からは、札幌の街並みはもちろん、石狩湾までぐるりと見わたせるパノラマが広がります。

日中の景色も魅力的ですが、街の明かりが宝石のようにきらめく夜景は絶景です。

客室からは札幌市街や藻岩山を含む山々の景色が広がり、モダンで落ち着いた内装が快適な「札幌プリンスホテル」。

館内には温泉露天風呂があり、登山やトレッキングの疲れをゆったりと癒やしてくれます。
大きな窓に映る空と雲が印象的な館内レストランやラウンジでのグルメも魅力のひとつ。

藻岩山での山遊びのほか、札幌市街観光にも便利な旅の拠点です。

鹿児島県と宮崎県とにまたがる「霧島山」。

独特の形をした山々やカルデラの池は、火山活動がつくりあげたものです。
えびの高原では、火山ガスや蒸気が噴き出す様子も見られます。

いまも活動を続ける霧島山へは、警戒レベルをしっかりチェックして出かけましょう。
登山のあとは、霧島山の山麓にある霧島温泉郷へ。多種多様な効能を持つ温泉が出迎えてくれます。

鳥取砂丘と並ぶ自然遺産が、1,729mという中国地方で最も標高の高い「大山」です。

西日本最大級のブナの森には、1,000種を超える昆虫や、日本にいる野鳥の3分の1が暮らすといわれています。亜高山帯が目前の1,400m付近からは、特別天然記念物であるダイセンキャラボクの純林が広がります。

豊かな森が育んだ清流は、湧き水や名水として重宝されています。

滋賀県と京都府にまたがる「比叡山」は、その全体が延暦寺の敷地でもあります。
そのため山中には多くのお堂が点在し、延暦寺がたどってきた歴史を伝えています。

山頂からは、びわ湖や京都の街並みをのぞむことができます。
また、延暦寺の門前町であった坂本を巡り、穴太衆による石積みや風情ある町並みを楽しめます。

「びわ湖大津プリンスホテル」は、全室からびわ湖をのぞめるリゾートホテルです。

湖面を渡る爽やかな風を感じながら湖岸を散歩したり、少し足を延ばして湖畔の観光スポットを訪ねたりと、夏の観光をサポートしてくれます。

観光のあとは、36階から38階にあるレストランへ。
西洋料理や日本料理ブッフェ、スカイラウンジなどお好みのお店で、びわ湖のパノラマビューとともに食事を楽しめます。

標高3,003mの雄山、3,015mの大汝山、そして2,999mの富士ノ折立からなる「立山」は、氷河が現存する日本でも珍しい山のひとつです。

3,000m前後の標高ですが、2,450m地点にある室堂まではバスなどで登っていけるため、準備をしておけば初心者も登ることができます。

室堂にはみくりが池という美しい火山湖があり、登山道には色とりどりの高山植物も。
登山道の先では、黒部湖や富山湾、立山連峰を一望できます。

愛媛県にある、西日本で最も高い「石鎚山」。

標高1,982mの山中には、豊かな自然が広がっています。石鎚山の登山ルートはいくつかありますが、初心者におすすめなのが成就ルートと土小屋ルート。

成就ルートは、山麓からロープウェイで山頂成就駅まで登ることができるため、1日で山頂を踏破できます。

「蔵王山」は、宮城県と山形県にまたがる山々の総称で、最も標高が高い山は1,841mの熊野岳です。

緑に包まれた山をトレッキングしたり、その途中で高山植物を観察したりと、夏の蔵王山には楽しみがいっぱい。
晴れた日はエメラルドグリーンに輝く火口湖・御釜は見逃せない蔵王山のシンボルです。

近隣には温泉と牧場があるため、お湯で疲れを癒やしたり、動物たちとふれあったりすることもできます。

標高924mの「開聞岳」は、その円錐形の姿のよさから、薩摩富士とも呼ばれています。

およそ5,700年前の噴火でできたといわれる火口湖・鏡池では、条件が合えば開聞岳が水面に逆さに映る「逆さ富士」と出会えることもあります。

登山は往復平常時約6時間が必要で、道幅も狭いため、初心者には少しハードルが高いかもしれません。
ただ、長い道のりを越えた先では、霧島や屋久島まで見わたせる絶景が待っています。

北海道駒ヶ岳は、大沼湖とともに「新日本三景」に選ばれた景勝地として知られています。

函館からも近く、6合目までは車でアクセス可能。そこから「馬の背」と呼ばれる山頂手前の地点までは、平常時で約60分ほどの登山が可能です。
※なお、山頂（剣ヶ峰）への登山は現在、火山活動の影響により規制されています。

標高1,131mの山頂付近には、「剣ヶ峰」と呼ばれる鋭い角のような峰がそびえ、独特の山容をつくり出しています。
登山道からは、大沼湖や小沼湖を望むことができ、美しい自然景観を楽しめます。

大沼国定公園の雄大な自然に包まれた「函館大沼プリンスホテル」。
四季折々の美しい風景が楽しめるロケーションに佇む、癒しのリゾートホテルです。

お食事には、地元の生産者が大切に育てた食材をはじめ、シェフが厳選した旬の素材を使用。
自然の恵みを生かしたお料理をご堪能いただけます。

敷地内から湧き出る天然温泉「森のゆ」は、肌をすべすべに整え、旅の疲れを癒してくれます。

客室の大きな窓から望む、山々の緑や陽光が、非日常のひとときをより一層引き立ててくれます。

長野県・富山県、そして新潟県にまたがる標高2,932mの「白馬岳」。
白馬岳に、杓子岳、白馬鑓ヶ岳を加えた白馬三山は、北アルプスでも人気の山で、たくさんの人が訪れています。

見どころのひとつが多種多様な高山植物。
なかには特別天然記念物の指定を受けているものもあります。

登山ルートは、ハイキングレベルから上級者向けの縦走までさまざま。
自分の体力や経験と相談して、ルートを決めましょう。

初心者向けのコースを選ぶときにも、しっかりと準備をしておきたいもの。

夏の登山やハイキングでは、動きやすい服装や登山靴、日差しを遮る帽子やサングラス、汗をかいた際の着替えは必須です。
山の天気は変わりやすいため、レインウェアや防寒具があると安心。
レインウェアは体温調整にも役立ちます。

体力を使うことも予想できるため、水分補給用の飲料や行動食、携帯用救急セットも忘れずに。
地図やコンパス、スマホの予備バッテリーなど、道に迷わないための備えも重要です。

夏の山を楽しむには、事前に自分の体力や技術に合った登山レベルを把握しておくことが重要です。

初心者向けのコースは整備された道や短時間で登れる山が多く、無理なく自然を満喫できます。
一方、中・上級者向けのコースは体力や装備が求められ、長時間かつ急勾配のルートも含まれるため、十分な準備と経験、体力が必要です。

難易度や登山の所要時間、標高差などを確認し、自分に合ったコースを選ぶことが、安全な夏山体験のポイントです。

夏の山を訪れる際は、登山やハイキングだけでなく、周辺のアクティビティや施設情報も事前に確認しておくことが重要です。

例えば、近くの温泉やキャンプ場、観光スポット、地元の美味しいグルメを提供する飲食店などがあると、旅の満足度が一層高まります。
レンタル自転車やカヌー体験、自然観察ツアーなど、多彩なアウトドアプログラムを用意しているホテルもあります。これらをチェックすることで、体力や好みに合わせた過ごし方ができます。

観光サイトや観光協会の情報も活用して、プランを練りましょう。