夢洲の読み方は「ゆめしま」。2025年開業の夢洲駅の魅力や夢洲へのアクセスをご紹介。

「夢洲」は「ゆめしま」と読みます。

「洲」には、「土砂がたまって水面から出ている陸地のような場所」という意味があり、通常「す」と読まれることが多い漢字です。
そのため「ゆめす」と読み間違えられることもあるといいます。

そんな夢洲は大阪港にある人工島で、面積は約390ha(ヘクタール)。
もともとは廃棄物処分場でしたが、その後コンテナターミナルや物流施設などが整備され、現在の形ができあがりました。

夢洲駅がある「夢洲」の歴史は、廃棄物処分場として埋め立てが始まった1980年代にさかのぼります。

この埋め立て地を有効活用しようと、1980年代から地下鉄建設を含むプロジェクトがいくつも立ち上がりましたが、バブル崩壊や2008年オリンピックの招致失敗などでいずれもストップ。

こうした試練を乗り越えて、夢洲駅の建設工事が始まったのが2020年。
その後工事は順調に進み、夢洲駅は無事に開業の日を迎えました。

大阪港には夢洲のほかにも、舞洲・咲洲という人工島があり、それぞれ特色があります。

コンテナターミナルや物流施設も整備された夢洲は、統合型リゾート(IR)の誘致が進む地区。
咲洲には、大阪府咲洲庁舎(コスモタワー)やアジア太平洋トレードセンター(ATC)などの大型施設が建設され、ビジネスや展示会の拠点として活用されています。

舞洲には、ネモフィラ祭りが行われる「大阪まいしまシーサイドパーク」や「舞洲スポーツアイランド」といったレクリエーション・スポーツ施設があり、レジャーを満喫できます。

夢洲にアクセスするのなら、大阪メトロ中央線を延伸・開業した夢洲駅が便利です。

新幹線の発着駅である新大阪駅からは、大阪メトロ御堂筋線に乗車して本町駅で中央線へ乗り換えれば、およそ40分で到着します。
大阪の南の玄関口・御堂筋線なんば駅からも、本町で乗り換えて約30分。運賃はいずれも430円です。

夢洲へのもうひとつのアクセス手段がシャトルバスです。

新大阪駅、大阪駅、堺東駅、堺駅といった主要な駅や、大阪国際空港（伊丹空港）、関西国際空港を発車するシャトルバスは、夢洲第1交通ターミナルに到着するので、乗り換えなしで快適に夢洲へ向かうことができます。

ただし、バスは予約制のため、予約を忘れないように。
JR桜島駅から発車するシャトルバスは、予約優先時間帯を除いて予約がなくても乗車できますが、混雑に備えるなら、やはり事前予約がおすすめです。

「電車やバスは混雑しそう。比較的空いていそうな駅から、徒歩で夢洲へ行けないだろうか」と考える方もいるかもしれませんが、歩いて向かうことはおすすめできません。

電車とシャトルバス以外の方法で夢洲へ渡るには、夢洲と舞洲をつなぐ夢舞大橋、夢洲と咲洲をつなぐ夢咲トンネルを通る必要がありますが、両方とも歩行者の利用が制限されているのです。

夢舞大橋の西側歩道については2025年1月から利用できるようになりましたが、距離や荷物などを考えると、やはり電車やバスでの移動が便利で安心です。

夢洲駅は、デザインでも注目されています。

降り立ったホームの天井は、折り紙をモチーフにした折り紙天井。
黒とグリーンを基調とした内装デザインに未来感が漂います。
広大なコンコースの壁には、世界最大級のデジタルサイネージが設置され、カラフルに万博来場者を迎えてくれます。

オールジェンダートイレや、パニックを防ぐためのカームダウン・クールダウンスペースなど、誰もが快適に利用できる工夫を、ユニバーサルデザインによって取り入れています。

夢洲が浮かぶ大阪湾に面したベイエリアには、その景観を楽しめるビュースポットが点在しています。

大阪湾に沈む夕陽を眺めるなら、「中央突堤ダイヤモンドポイント」。
海上から海の景色を楽しむのなら、「大阪港帆船型観光船サンタマリア」。
鳥の目線で大阪湾を見渡すのなら、「天保山大観覧車やさきしまコスモタワー」がおすすめです。

明るい陽射し、ロマンティックな夕陽、煌く夜景。
折々の大阪湾の眺望は、癒やしと感動を与えてくれます。

大阪港・大阪ベイエリアには、観光にぴったりのレジャー施設が集まっています。

「海遊館」や「レゴランド®・ディスカバリー・センター大阪」、これらに隣接する「天保山マーケットプレース」には、大阪名物を楽しめる「なにわ食いしんぼ横丁」も。

景観なら、「天保山大観覧車」や「中央突堤ダイヤモンドポイント」がすぐ近くにあります。
遊びと絶景、エネルギーチャージの飲食ポイントがバランスよく点在し、にぎわいを見せるエリアです。

ユニバーサルシティ駅を最寄りとする人気テーマパークに並ぶ大阪ベイエリアの観光スポットが、「海遊館」です。

約620種・30,000点の生きものが暮らす日本最大級の水族館の目玉は、12m以上にもなる世界最大の魚類・ジンベエザメ。

このほかにも館内には、イルカやアシカ、ペンギン、コツメカワウソといった人気者がたくさんいます。
特別展やイベントなども開催され、いつ訪ねても新しい感動と発見があるスポットです。

大阪湾をのぞむ開放的な景観が魅力のベイエリア・コスモスクエア地区には、飲食店やアウトレットモール、オフィスを兼ねた施設が集まっています。

そのなかでも、「さきしまコスモタワー」は、コスモスクエアのランドマーク的存在。
水辺を生かしたまちづくりの一環として整備されたコスモスクエア海浜緑地「シーサイドコスモ」では、散歩や釣り解放区での海釣りも楽しむことができます。

大阪ベイエリアのランドマークのひとつ、「さきしまコスモタワー」は、地上55階、地下3階、高さ256mの超高層ビル。

最上階・55階の展望台からは、252mの高さから広がる360度の絶景パノラマビューを楽しめます。

展望台への行き帰りに乗り継ぐシースルーエレベーターと、全長42mのロングエスカレーターからのぞめる景色にも、非日常を体験できます。

レゴ®ブロックの世界を見て、ふれて、遊び尽くせる「レゴランド®・ディスカバリー・センター大阪」には、おとなもこどもも夢中になれる体験がたっぷり。

戦車に乗ってレーザー・ガンで敵を倒すアトラクションをはじめ、4Dシネマ、工場見学など内容は盛りだくさん。

期間限定イベントもあり、いつ訪れても新しい楽しさに出会えます。

大阪ベイエリアにある「TEMPO HARBOR THEATER」は、音楽やダンス、ワークショップから講演まで、多様なジャンルのイベントに対応できるカルチャースポット。

さまざまな分野で活躍するクリエイターがイベントを開催しています。旅先という非日常に加えて、さらに刺激や元気をもらいたいときの立ち寄りにおすすめです。

大阪ベイエリアにたたずむ「グランドプリンスホテル大阪ベイ」。

都会の喧騒から離れたラグジュアリー・アーバンリゾートからは、時間ごとに表情を変える大阪湾の景色や、大阪市街の夜景をのぞむことができます。

目を楽しませてくれる絶景のほか、バラエティー豊かなダイニングやフィットネス施設も充実。
そんな「グランドプリンスホテル大阪ベイ」は夢洲に近いホテルです。
ユニバーサルシティ駅そばの人気テーマパークまでのアクセスも良好。
また、ホテルのベルデスクで海遊館の入館チケットを購入でき、事前購入しておくと便利です。

癒やしの要素にあふれ、各観光スポットへの移動にも便利なフルサービスホテルがここにあります。