五感で感じる絶景旅~日本の魅力を訪ねて~

さっぽろテレビ塔とライラック(北海道札幌市中央区)

▲Adobe Stockより「さっぽろテレビ塔とライラック(北海道札幌市中央区)」

ライラックを楽しむ札幌の初夏。さっぽろライラックまつりや見頃・名所をご紹介

札幌はライラックが美しく咲く街として知られ、毎年春には「さっぽろライラックまつり」が開催されます。 この記事では、札幌でライラックを観賞できるおすすめスポット、開花時期、まつり情報に加えて、宿泊におすすめの札幌プリンスホテルについてもご紹介。札幌の春を贅沢に楽しむための情報をお届けします。

札幌(北海道)

こんな方におすすめ!

  • 札幌
  • モデルコース
  • 観光スポット
  • ライラック

更新日:2025/02/19

今回の旅の目的地

ライラックとは?

  1. 1 ライラックの特徴

    • 色とりどりのライラック

      ▲photoACより「色とりどりのライラック」

    紫色やピンク色系、白色といった色の花が、枝先に集まるようにして咲くライラック。ライラックは英語名です。フランスではリラ、日本ではムラサキハシドイという名前がついています。花びらは通常4枚ですが、時々5枚の花びらを持つ花が咲きます。花びらが5枚ある花は「ハッピーライラック」と呼ばれ、幸運のシンボルなのだとか。香りは甘く、香水の原料としても人気です。花も香りも魅力的なライラックは、高温や乾燥が苦手で寒さに強い花です。こうした特徴もあって、北国を代表する花木と呼ばれているのかもしれません。

  2. 2 ライラックの開花時期

    • 開花を迎えたライラック

      ▲photoACより「開花を迎えたライラック」

    本州でのライラックの開花時期は4月から5月です。一方、北海道でライラックの花が咲き、見頃を迎えるのは5月中旬から6月上旬。本州で桜が咲くころに寒さがもどることを花冷えと呼びますが、北海道では、オホーツク海高気圧の影響で寒さが戻ることを、ライラックの別名にちなんで「リラ冷え」と呼んでいます。

  3. 3 ライラックの花言葉

    • ライラック

      ▲photoACより「ライラック」

    紫のライラックの花言葉は、「初恋」「恋の芽生え」。ロマンチックな意味を持つこの花は、大切な人への想いを表現できる花だといえます。ライラックは花の色によって花言葉が変わるため、ほかにもいろいろな花言葉があります。青いライラックには「友情」「思い出」「謙虚」といった意味があります。白いライラックは「若さ」「無邪気」「青春の喜び」と、若々しいイメージを持ち、赤のライラックは「愛の芽生え」と、より情熱的な意味を持ちます。ピンクのライラックの花言葉は「思い出」。特別な日のプレゼントには、ピンクのライラックを贈ってみるのもひとつです。

  4. 札幌とライラックの関係

    4 さっぽろの木

    • さっぽろの木・ライラック

      ▲一般社団法人札幌観光協会公式Webサイトより「さっぽろの木・ライラック」

    札幌のライラックの始まりは、1890年にさかのぼります。スミス女学校(現在の北星学園)の創始者サラ・C・スミス女史が、出身地であるアメリカから持ち込んだものだったそうです。その最古のライラックはいまも北海道大学植物園にあります。そんなライラックが「さっぽろの木」となったきっかけは、1960年にありました。札幌市の人口50万人突破と、ポートランド市との姉妹都市提携を記念して行われた投票を勝ち抜き、見事「さっぽろの木」に選ばれたのです。

さっぽろライラックまつり

  1. 1 「さっぽろライラックまつり」とは

    • 会場の様子

      ▲一般社団法人札幌観光協会公式Webサイトより「会場の様子」

    「ライラックの花が咲きそろう季節に、文化の香り高い行事を」という文化人の呼びかけで、1959年に始まったのがさっぽろライラックまつりです。1960年、「さっぽろの木」に選ばれたことで、ライラックはさらに市民に親しまれる木になりました。こうした背景もあって、さっぽろライラックまつりは、札幌を代表するイベントとして知られるようになったのです。

    さっぽろライラックまつり

    住所
    【大通会場】〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西5丁目~7丁目
    【川下会場】〒003-0869 北海道札幌市白石区川下2651番地3外
    開園時間
    【大通会場】2025年5月14日(水)~5月25日(日)
    ※大通会場5丁目は2025年5月14日(水)~5月18日(日)
    【川下会場】2025年5月24日(土)、5月25日(日)
    入場料など
    無料
    ※イベントにより異なります。
  2. 2 大通会場の見どころ

    • ライラックの展示販売

      ▲一般社団法人札幌観光協会公式Webサイトより「ライラックの展示販売」

    さっぽろライラックまつりの会場は、大通会場と川下会場の2つ。約400本のライラックが咲く大通会場は、札幌市中央区大通西5丁目から7丁目にかかる一帯から構成されていて、丁ごとにも大通5丁目会場、大通6丁目会場、大通7丁目会場というふうに分かれています。ライラックの展示販売、ものづくり体験や昔の遊び体験、生ライブステージといったイベントなど、大通会場は見どころが盛りだくさん。フードやドリンクを提供するグルメブースも多数出店しています。

  3. 3 川下会場の見どころ

    • 川下公園のライラック

      ▲一般社団法人札幌観光協会公式Webサイトより「川下公園のライラック」

    約230種類、1,700本のライラックが植えられているライラックの森があることで、花の名所とも呼ばれている川下公園。ここがさっぽろライラックまつりのもうひとつの会場です。この会場の見どころは、ライラックの森を巡るガイドツアーやクイズラリー、ライラックをモチーフにしたクラフトワークショップです。

  4. 楽しみ方①

    4 大通会場でライラックを愛でながらのんびりワイン

    • 道産のワイン

      ▲一般社団法人札幌観光協会公式Webサイトより「道産のワイン」

    北海道にある40社以上のワイナリー&ヴィンヤードが、総計200種類を超える道産ワインを提供する大通7丁目会場は、さながら北海道ワインの祭典です。7丁目の噴水を囲むように飲食席が用意され、噴水の南北には飲食ブースが出店しているので、美味しいワインとフードとのマリアージュを楽しみたい方の期待を満たしてくれます。

  5. 楽しみ方②

    5 川下会場で開催されるコンサートで音楽を聴きながら

    • 音楽が響く園内のライラック

      ▲一般社団法人札幌観光協会公式Webサイトより「音楽が響く園内のライラック」

    ライラックの甘い香りがただよう川下公園の芝生広場特設ステージでは、爽やかな音楽を聴けるコンサートが開催されます。開放感あふれる自然のなかでメロディに耳を傾け、素敵な時間を過ごしましょう。さっぽろライラックまつりでは川下公園コンサート以外にも、スプリング市民参加LIVEや「Jazz & Classic LIVE」といった音楽系の催しを行っています。ライラックと音楽とのハーモニーは、思い出に残ること間違いありません。

札幌でライラックを楽しめる名所7選!

見どころ&アクセス情報

  1. 国内最大級のライラックコレクション

    1 川下公園

    • ライラックコレクション

      ▲一般社団法人札幌観光協会公式Webサイトより「ライラックコレクション」

    川下公園にあるライラックの森では、世界中から集めた約230種類・1,700株ものライラックが植えられています。国内最大級のライラックコレクションのなかには、「少年よ、大志を抱け」の言葉で知られるウィリアム・スミス・クラーク博士がアメリカ・マサチューセッツ州に贈ったハシドイ(日本のライラック)の子孫も。こうした豆知識を知っていれば、ライラックの森への想いも深まることでしょう。

    川下公園

    住所
    〒003-0869 北海道札幌市白石区川下2651番地3外
    開園時間
    24時間
    ※園内の各施設の営業時間とは異なります。
    入園料
    無料
    ※園内の各施設を利用する際には、それぞれの利用料がかかります。
  2. 「さっぽろライラックまつり」のメイン会場

    2 大通公園

    • にぎわう大通会場

      ▲一般社団法人札幌観光協会公式Webサイトより「にぎわう大通会場」

    札幌市の中心部に位置しながら、長さ約1.5Km、面積約7.8ha(ヘクタール)という広さを持つ大通公園。国際都市札幌の象徴として、花・つどい・フロンティア・オアシス・交流という5つのテーマと5つのゾーンに分かれています。ライラックのほかにも、四季折々の表情を見せる約90種4,700本の樹木や花壇がある大通公園の歴史は100年以上。1年を通してさまざまなイベントにも使用され、市民に親しまれています。

    大通公園

    住所
    〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西1~12丁目
    開園時間
    24時間
    入園料
    無料
  3. 全長820mのライラック並木

    3 創成川公園

    • アートワーク

      ▲photoACより「アートワーク」

    樹木や草花が生育し、彫刻が置かれた創成川公園は、水と緑とアートに親しむ公園として知られています。さまざまなアートワークが点在するこの公園からは、まるで野外美術館に足を踏み入れたかのような印象を受けるかもしれません。約30種類200株ある創成川公園のライラックは主に、ライラックウォークと呼ばれる遊歩道の脇に咲いています。ライラックとアート、どちらも満喫するなら、公園スタッフによる無料ガイドツアーを利用するのもひとつです。

    創成川公園

    住所
    〒060-0053 北海道札幌市中央区南3条東1丁目
    開園時間
    24時間
    入園料
    無料
  4. 街中でライラック&彫刻のコラボ

    4 中島公園

    • ライラック

      ▲photoACより「ライラック」

    中島公園もまた、ライラックとアート作品を鑑賞できる公園です。この公園にあるライラックは約50株、日本のライラックであるハシドイは約70株。14点の彫刻・碑像・モニュメントは、その多くが公園の中心付近に集まっています。アート作品を巡る園路の脇にはライラックも植えられているため、散策すればおのずと花とアートのコラボレーションを楽しめます。

    中島公園

    住所
    〒064-0931 北海道札幌市中央区中島公園1
    開園時間
    24時間
    入園料
    無料
  5. 四季折々の花と楽しむ

    5 百合が原公園

    • 芝生に面して植えられたライラック

      ▲photoACより「芝生に面して植えられたライラック」

    公園名に由来するユリをはじめ、約6,400種類の植物を鑑賞できる百合が原公園。世界のユリ約100種類が植えられている「世界の百合広場」や、3,000株以上のリーガルリリーが一望できる「リーガルリリーの大群落」といった花壇や庭園が広がっています。一方のライラックは、緑化植物園の一角にあり、シラカバを背にして植えられています。ここではフレンチライラックを中心に、約50種類のライラックがコレクションされています。

    百合が原公園

    住所
    〒002-8082 北海道札幌市北区百合が原公園210
    開園時間
    24時間
    入園料
    無料
  6. ライラックとフジの花リレー

    6 前田森林公園

    • 園路沿いのライラック

      ▲photoACより「園路沿いのライラック」

    「札幌市を緑で囲む」という構想のもと整備された前田森林公園。園内の半分を占める森林には、ふるさと・つどい・野鳥、といった名前がつけられています。それぞれの森をつなぐ園路沿いには、約400株のライラック。ライラックが見頃を迎えるのと同じ時期に咲き誇る圧倒的な藤の景観も、チェックしてみては。

    前田森林公園

    住所
    〒006-0829 北海道札幌市手稲区手稲前田591-4
    開園時間
    24時間
    入園料
    無料
    ※園内の各施設を利用する際には、それぞれの利用料がかかります。
  7. 歴史ある庭園でライラックを鑑賞

    7 北海道大学植物園

    • 宮部金吾記念館と最古のライラック

      ▲photoACより「宮部金吾記念館と最古のライラック」

    ハルニレの大木が立ち並ぶ緑のオアシス、北海道大学植物園。国内で二番目に開園した植物園は、開拓以前の地形を守りつつ、樹木園、灌木園、草本分科園といった複数の園に分かれています。気になる札幌最古のライラックは、正門の右側にある北方民族資料館を越えたところにある宮部金吾記念館の前。そのまま道なりに進むと、もうひとつの鑑賞ポイント・ライラックの並木が目に入ります。

    北海道大学植物園

    住所
    〒060-0003 北海道札幌市中央区 北3条西8丁目
    開園時間
    【夏期期間(4月29日~11月3日)】
    4月29日~9月30日:9:00A.M.~4:30P.M.(入園は4:00P.M.まで)
    10月1日~11月3日:9:00A.M.~4:00P.M.(入園は3:30P.M.まで)
    ※庭園・北方民族資料室・博物館・宮部金吾記念館を見学できます。
    ※老朽化のため、ガラス温室の公開は休止しています。
    休園日:月(祝の場合は開園、翌日が振休)

    【冬期期間(11月4日~4月28日)】
    平日:10:00A.M.~3:30P.M.(入園は3:00P.M.まで)
    土:10:00A.M.~12:30P.M.(入園は12:00NOONまで)
    ※老朽化のため、ガラス温室の公開は休止しています。
    休園日:日祝、12月28日~1月4日
    入園料
    【夏期期間(4月29日~11月3日)】
    16才(高校生)以上:¥420
    7~15才(小中学生):¥300
    ※6才以下(未就学児)は無料

    【冬期期間(11月4日~4月28日)】
    7才(小学生)以上:¥120

おすすめの宿泊施設

札幌プリンスホテルを拠点に楽しむライラック観光

  1. 大通公園から徒歩5分で「さっぽろライラックまつり」を楽しむのに最適

    H 札幌プリンスホテル

    • クラブダブルルーム

      ▲札幌プリンスホテル公式Webサイトより「クラブダブルルーム」

    • スカイラウンジ トップ オブ プリンスからの夜景

      ▲札幌プリンスホテル公式Webサイトより「スカイラウンジ トップ オブ プリンスからの夜景」

    • クラブフロア宿泊者専用のクラブラウンジ

      ▲札幌プリンスホテル公式Webサイトより「クラブフロア宿泊者専用のクラブラウンジ」

    さっぽろライラックまつりのメイン会場である大通会場と同じく、札幌市の中心部にある札幌プリンスホテル。観光の拠点にするにはぴったりの立地です。アクセスの利便性に留まらず、札幌プリンスホテルにはパノラマビューで札幌の景色を一望できる絶景も。特に22~27階にある全81室は、夕暮れの空をモチーフとしたデザインにリニューアル済み。高層階の眺望とゆとりある空間が、宿泊に癒やしを提供します。

  2. 北海道グルメも楽しめる

    H 朝食ブッフェ「もっと北海道朝ごはん」

    • 北の恵みをチャージ

      ▲札幌プリンスホテル公式Webサイトより「北の恵みをチャージ」

    • 海鮮丼

      ▲札幌プリンスホテル公式Webサイトより「海鮮丼」

    • スープカレー

      ▲札幌プリンスホテル公式Webサイトより「スープカレー」

    「もっとおいしく」「もっと北海道の魅力を」というテーマのもと考案されている札幌プリンスホテルの「もっと北海道朝ごはん」。北海道グルメの代表格である海産物を使ってつくれるオリジナルの海鮮丼、スープカレーなど、北海道グルメがたっぷりと用意されています。北の恵みをチャージする朝食メニューの材料は、シェフ自らが生産者さんを訪ねて選定したもの。地産地消・旬の食材から生まれる朝ごはん、食べすぎに要注意です。

    札幌プリンスホテル

    住所
    〒060-8615 北海道札幌市中央区南2条西11丁目

まとめ

「さっぽろライラックまつり」をはじめ、
札幌市と近隣の観光なら札幌プリンスホテル

札幌はライラックが美しく咲き誇る街で、春にはさっぽろライラックまつりも開催されます。この記事では、ライラックの特徴や札幌との関係、観賞スポット、イベント情報、さらに札幌プリンスホテルでの宿泊情報もご紹介しました。春の札幌を訪れる際は、ライラック観光と合わせてホテルステイも楽しんでみてはいかがでしょうか。特別な春の思い出を作る絶好の機会です。

札幌プリンスホテルの
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  • ライラックとは?
  • さっぽろライラックまつり
  • ライラック名所7選
  • おすすめの宿泊施設
  • ※写真はイメージです。実際の内容と異なる場合がございます。
  • ※掲載内容は変更になる場合がございます。

絶景はプリンスにある。

絶景はプリンスにある。
五感で感じる絶景体験。

大自然のパノラマに息をのむ客室。
ありえないほど近い星空に癒やされる温泉。

幻想的な夜景に酔いしれるディナー。

ここでしか味わえない「絶景体験」の数々が、
あなたの旅を特別なものに。
さあ、感動の一番近くへ。
一生忘れられない景色と出会おう。